第6ダンジョン

3/5
3100人が本棚に入れています
本棚に追加
/95ページ
―――――― ―――――――― ――――― ――――――― あの人狼とのダンバトから丸一日がたち、今俺はダンバトの前に、 出来た友達………と言うか、師匠?みたいな感じの植物族で、テンペスウッドな、キキドさんに色々と話を聞いている所である。 キキド「カイ、聞いておるのかの?」 すると、キキドさんが聞いているか確認する為に、自分の手の代わりである枝で俺の肩を揺すってきた。 カイ「…あぁすまない、ちょっと考え事をしていた。」 俺がそう言うと少し飽きれ気味にキキドさんは話を戻した。 キキド「全く……お主は…まぁよい、続けるぞ?」 カイ「あぁ、ダンジョン運営でやってはいけない事だったか?」 キキド「うむ、そうじゃ、取り敢えず一つ目が…。」 一息 キキド「…あまり下級の魔物を甘やかせない事じゃ。」 …これに関してはあまり俺には関係が無いことだが、まぁ一様聞いておくか。 カイ「どう言うことだ?」 キキド「ふむ、下級の魔物は全般的に知能が低いじゃろ?」 俺はキキドさんの問い掛けに、適当に頷いておいた。 キキド「それでの?知能が低いと、ダンジョンマスターの愛情を理解出来ぬから、称号に、魔物バカ、と言う称号が付くのじゃ。」 カイ「…で、その称号が付くとどうなるんだ?」 キキド「その称号を取ると、二つのデメリットが発生するんじゃ、 先ず一つ目は自ダンジョンの全魔物のステータス半減で、 もう一つが、如何なる場合でも魔物が言う事を聞かなくなるのじゃ。」 ……中々にきっつい、称号だな…。 俺のダンジョンだったら、崩壊してるな。 キキド「…と言っても、別に魔物に愛情を掛けられないと言う訳では無くての? ある程度の知能を持った魔物なら大丈夫じゃ。」 カイ「ある程度とは?」 俺が更に聞くとキキドさんは少し考え、手元に置かれた紅茶を啜ってから答えた。 キキド「…そうじゃのう……まぁ、カタコトでも喋れたら、大丈夫じゃろう。」 成る程、今の所は俺のダンジョンには、カタコトでも喋れる奴は居ないな。 カイ「…成る程、じゃあ他のやってはいけない事、ってのは?」 キキド「うむ、次は………………。」 …どうやら、結構やってはいけない事、ってのは有るらしくて、キキドさんは何れから言おうか悩んでいる様だった。
/95ページ

最初のコメントを投稿しよう!