第0ダンジョン

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「カイ、王様が御呼びだ。」 カイ「え?俺ですか?はい、分かりました。」 俺の名前はカイ、一様王国騎士をやってる、 王国騎士とは、その名通り王国に遣える騎士だ、 普通王国騎士はそんなに簡単には入れない、かなりの才能が必要となる職業だ、 ……まぁ俺は努力で入ったんだけどな。 ……てか、王様が何の用だ? 「…あっ、カイどこいくの?」 カイ「チッ、シンか鬱陶しいな近づくなよ。」 俺に話掛けてきたのは、シンと言う名前の同僚だ、 …因みに俺はこいつがそれなりに嫌いだ。 シン「………えー……酷いなぁ……それよりどこいくの……?」 カイ「王様に呼ばれたんだよ、………もう行っていいか?。」 シン「あ、そうなんだ……もしかして……あの事かな?」 あの事?………あぁ、成る程、それで若干シンは元気が無いのか。 あの事とは、昨日俺とシンともう一人の同僚と一緒に、町のパトロールをしている時だった、 町の大通りで人だかりがあった為近づいて行った所、前々から評判が悪い糞貴族が、 その糞貴族にぶつかった女性に暴力を振るっていた。 まぁ、おかしいとは思うが、普通はぶつかった女性を逮捕しなくちゃならないんだよ、 そうしないと俺達がクビになるからな…… …だから俺はぶつかった女性を逮捕しようとした時だった、 何を思ったのか、シンがその糞貴族を思い切り殴り飛ばしたんだ、 糞貴族は気絶、その回りにいた護衛もシンがボコボコにして気絶、 その時は兜をしていた為、顔は見られなかったが、 その後駆け付けた他の王国騎士にシンは連れていかれた。 今日、王様に呼ばれたのは俺がその場に居たからだろう。 カイ「………成る程……そう言う事か、ま、行ってくるわ。」 シン「うん……行ってらっしゃい…。」 ……因みにこいつは、才能で王国騎士に入って、一瞬で俺の実力を抜きやがった、 特に努力無しで、その癖僕は才能なんて無いよ、全部努力だよ、何て言いやがる、 じゃあ俺は何なんだよ………ってなるわけだ、 まぁ、今となっては聞き飽きたけどな。 カイ「まぁ、なるべく味方になるような事を言っといてやるよ。」 俺はこいつが嫌いだが、わざわざ、クビになる様な事は言う程、嫌いでは無いからな。 シン「ホント!?あ、ありがとう!!カイ!!」 カイ「はいはい、じゃあ行ってくるわ。」 シン「うん!!行ってらっしゃい!!」 急に元気になりやがって………現金な奴だな。
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