第5ダンジョン

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…そして次の瞬間、バトルスライム……だった者が何かを振るった。 『ギャウンッ!!!!!』 …そして、ライトウルフは情けない声を出しながら、後ろへと飛び退いた。 見ると、ライトウルフの牙の数本と右足に深い裂傷があった。 カイ「…ふぅ、成功してくれたか…。」 俺が、安心した様な呟きを落とした、と同時にライトウルフの攻撃により舞い上がった土煙の中から、 バトルスライムだった者のシルエットが浮かび上がる。 カイ「………人形?」 俺がパネルから見た映像のシルエットは、確かに人形で、 身長は大体180cm位だろうか? …俺が、そんな思考を巡らせて要ると、土煙からそいつが姿を表した。 先ず目に入ったのは、赤黒い金属光沢がある、スラッとした騎士の様な鎧。 その右手には生成した粗悪な剣が握られており、ライトウルフの裂傷は、 この剣で着けた物だと分かる。 そして、その兜の真ん中には白目と黒目が反転した目玉が真っ直ぐとライトウルフを見つめていた。 と、その時、俺の思考が終わるのを見計らった様に何時もの声が響いた。 『バトルスライムが、ナイトスライムに進化しました、 尚、今回はダンジョンマスターの命令により、進化の許可なく進化させました。 次回の進化の許可もありません。』 …成る程、ナイトスライムか。 カイ「…分かった、あとナイトスライムのステータスを表示。」 取り敢えずナイトスライムのステータスを確認することにした。 しかし、俺の命令は直ぐに実行されずに、再び何時もの声が流れた。 『バトルスライムが、ティックスライムに進化しました、 ナイトスライム同様にステータス表示しますか?』 カイ「…………………………………………………………あぁ、棒術の方のバトルスライムが進化したのか。」 …ナイトスライムに意識を持っていかれ過ぎて一瞬分からなかったな。 カイ「あぁ、一緒に表示してくれ……………あとエレキスライムは行動開始だ…。」 ティックスライムの姿はあとで確認するとしよう。
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