第5ダンジョン

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―――――― ―――― ――――――― ―――― 五分後 カイ「さて……覚悟は出来てるか?犬ころ。」 俺は目の前で震える人狼そう問いかける。 「…た、頼む…許してくれ…!!」 人狼は俺に懇願するように手を合わせ、許しを得ようとする。 カイ「俺は、覚悟は出来たか?…と、聞いたんだ。」 俺はもう一度、人狼に質問をする。 「頼む……!!」 ………………………話にならない、正しく文字通りに。 カイ「…ナイトスライム、クリスタルを破壊しろ。」 因みにこのクリスタルはコアのレプリカで、ただ単に勝敗を付ける為だけに、 有るものなので破壊してもダンマスが死亡する事は無い、 …ただ、敗けが決定し全ての事が相手の自由になるだけだ…命までも。 ナイトスライムは一度コクりと頷くと、スキルのスラッシュを使いクリスタルを破壊した。 パァン!! 「…あっ………!!」 人狼はクリスタルが破壊されると、一度声を上げ、そのまま手を地面に着いて動かなくなった。 『ダンジョン同士の相対を終了致します。 敗者ダンジョンマスター 人狼 ダンジョン名、獣塔、のクリスタルの破壊を確認しました。 勝者ダンジョンマスター カイ ダンジョン名 無し の勝利です、勝者ダンジョンマスターは敗者ダンジョンマスターに如何なる命令も可能です。』 と、今回はいつもの声と同時にパネルも展開され、右下にお知らせと言う項目が点滅していた。 おそらく、この勝負に勝利したため何かしらの称号を手に入れたのだろう。 俺がお知らせを今見るか迷っていると、今までうずくまっていた人狼がいきなり喋りかけてきた。 「…………た、頼む!!なんでもするから殺さないでくれ!!!」 全く…今更何を言い出すかと思えば…。 カイ「…まぁ、相手が悪かったと諦めるんだな。」 「お願いだぁ………!!!!!」 ………頼むから、ギャーギャー騒ぐな…せっかく外に出さないようにしているんだから…。 あ、そうか、あぁすればいいんだ。
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