3100人が本棚に入れています
本棚に追加
――――――
―――
―――――
―
カイ「さて………と、勢いで戻ってきてしまった…。」
今から戻るべきか…?
…いや、流石にそれは格好が付かないか。
カイ「……………………………………………でもなぁ…。」
俺が戻るべきか戻らないべきかを迷って居ると、タイミング良く、いつもの声が聞こえた。
『ダンジョン精霊樹海
ダンジョンマスター、テンペスウッド様から【ダンジョンでやってはいけない事図鑑】の転送許可を求められました、承認しますか?
尚、承認の場合は資料置き場を、0ポイントでマスタールームの奥に設置します。
添付メッセージ
「これをじっくり読んで勉強するんじゃな、中にはお主に深く関係する事もあるのでな。」』
カイ「…ありがたい……承認だ。」
これはいつか、ちゃんとキキドさんにお礼をしなくてはな。
ドォォォン!!!
俺がそう思っていると、いきなり轟音が鳴り響き、ダンジョン事態が揺れている様な地震が起こった。
カイ「……ッ!!………音の発信元は隣みたいだな…。」
現在俺がいる場所はマスタールームなので、恐らくさっき言っていた資料置き場だと思うが…。
カイ「取り敢えず…行ってみるか。」俺は資料置き場を作った事で出来た、新しい扉を開け中を見てみるとそこには……。
カイ「」
まるで城の様なサイズの図鑑が佇んでいた。
カイ「………こ、これ一体なんページあるんだ?」
俺がパネルにそう問い掛けると、読む気を削ぐ答えが返ってきた。
『100000ページです。』
カイ「…………ま、まぁ字もデカかったら、大丈夫………ではないか…。」
と言うことで、取り敢えずページを捲ろうとしたが、たった1ページにも関わらず、
俺のステータスを持ってしても、少しずつしか開かなかった。
カイ「この素材は……!!……木じゃないな……!!」
俺が必死で開けながら素材の予想をしていると、若干開いたので、取り敢えず中を見ると、
其処には…俺の予想を裏切り、普通のサイズの文字がびっしりと書いてあった。
カイ「…このページのサイズと文字数からして…1ページに一日は掛かりそうだ…。」
…と言う事は、休まずに読み続けても100000日……。
カイ「…………ゆっくり、読むか…。」
……取り敢えず今日は読む気が皆無なので、マスタールームに戻り、溜まっているダンジョン関係のことを済ませることにした。
最初のコメントを投稿しよう!