第6ダンジョン

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―――――― ――― ――――― ― カイ「さて………と、勢いで戻ってきてしまった…。」 今から戻るべきか…? …いや、流石にそれは格好が付かないか。 カイ「……………………………………………でもなぁ…。」 俺が戻るべきか戻らないべきかを迷って居ると、タイミング良く、いつもの声が聞こえた。 『ダンジョン精霊樹海 ダンジョンマスター、テンペスウッド様から【ダンジョンでやってはいけない事図鑑】の転送許可を求められました、承認しますか? 尚、承認の場合は資料置き場を、0ポイントでマスタールームの奥に設置します。 添付メッセージ 「これをじっくり読んで勉強するんじゃな、中にはお主に深く関係する事もあるのでな。」』 カイ「…ありがたい……承認だ。」 これはいつか、ちゃんとキキドさんにお礼をしなくてはな。 ドォォォン!!! 俺がそう思っていると、いきなり轟音が鳴り響き、ダンジョン事態が揺れている様な地震が起こった。 カイ「……ッ!!………音の発信元は隣みたいだな…。」 現在俺がいる場所はマスタールームなので、恐らくさっき言っていた資料置き場だと思うが…。 カイ「取り敢えず…行ってみるか。」俺は資料置き場を作った事で出来た、新しい扉を開け中を見てみるとそこには……。 カイ「」 まるで城の様なサイズの図鑑が佇んでいた。 カイ「………こ、これ一体なんページあるんだ?」 俺がパネルにそう問い掛けると、読む気を削ぐ答えが返ってきた。 『100000ページです。』 カイ「…………ま、まぁ字もデカかったら、大丈夫………ではないか…。」 と言うことで、取り敢えずページを捲ろうとしたが、たった1ページにも関わらず、 俺のステータスを持ってしても、少しずつしか開かなかった。 カイ「この素材は……!!……木じゃないな……!!」 俺が必死で開けながら素材の予想をしていると、若干開いたので、取り敢えず中を見ると、 其処には…俺の予想を裏切り、普通のサイズの文字がびっしりと書いてあった。 カイ「…このページのサイズと文字数からして…1ページに一日は掛かりそうだ…。」 …と言う事は、休まずに読み続けても100000日……。 カイ「…………ゆっくり、読むか…。」 ……取り敢えず今日は読む気が皆無なので、マスタールームに戻り、溜まっているダンジョン関係のことを済ませることにした。
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