覚悟

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翌朝 眼が醒めた佑樹は 食事の支度をしているスフィアに対して 早速昨夜の失態について謝罪を申し述べた ひらひらと掌を横に振り笑顔を見せるスフィアをみて少しだけ ホッとした様に思えた 身長170を越える 細身のスフィアは 御伽話に出てくる妖精の様な女性で 漫画の騎士を模した 露出度のかなり高い服装 厚手の革製ビキニにパレオらしき物 肩からは 膝裏迄あるマントを着ている かたや 筋骨隆々としたディアムンドは 重たそうな鎧に身を包んでいる 両者共に 外出の際には帯剣するらしい話を 食事をしながら 交わしていた 『王… 謁見するの…ユーキ 今から行く?』 不意にスフィアの口からそんな台詞が吐かれた 『うん そうだね 皆が行かなければならないなら 早目に済ませた方が良いかもしれない』 佑樹の言葉を スフィアがディアムンドに通訳すると ディアムンドは 大いに喜び 右手で鎧の胸当てを 強く叩き まるで 「俺に任せろ」と 謂わんばかりに胸を張った 『ディアムンド お城の 警備してる… 一緒…に 行くが 良いと 喜ん でる』 こうして 佑樹は ディアムンドと そしてスフィアに通訳を頼み 三人で 城へ向かう事にした
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