プロローグ

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「まず……名前を…名乗ったら……どうだ…?」 「それもそうね。 私は『ベル・エピーヌ』よ!さぁ、早く教えて!」 そして今まであった事を話した。 その話を聞いてベルは口を開いた 「なるほどね、そうゆう事。納得したわ でも、貴方は異世界の人間って事よね?」 俺は黙って頷いた。 俺は本能的に『殺される』と思った。 だが、俺の予想に反してベルは 「貴方私達の学園に来なさい」………… ハァ!? 「俺を……殺さないのか?」 「だって貴方はセラの命の恩人だもの 最終的には、死んだけど………でも一度助けてくれた事には変わらないわよ 私の権限で『ローゼン魔法学園』の入学を許可します!」 「でも…俺は……魔力なんてもの無いし…」 「あぁ、その事なら安心して」 「えっ」 「セラが死んだ時セラの魔力が貴方に移る様になってたみたいよ 貴方セラと握手した?」 確かに古墳を歩いてる途中で名前付けた時、マリーと握手をした。 「あぁ…した…な」 「それが引き金になっていたのよ。 多分貴方の体の何処かに紋章が出来てるはずよ。 先生、この人の服を脱がす時、紋章無かった?」 医者は思い出したかの様に 「あぁ、確かにあったよ 確かぁ君の背中一面に妖精の様な紋章があったよ」 「やっぱりね。 貴方、かなりセラに感謝されてたみたいね」 「そうか…マリーが…そんな事」 嬉しくなりまた泣いてしまった。 「先生この人いつぐらいに退院するの?」 そうだ、俺も気になっていた 「そうだなぁ~回復力が高いから、速くて二週間ぐらいかな」 「今って…何月…何日な…んだ?」 「あんたがいた世界と同じよ。今は3月22日よ 運が良いわね。入学シーズンで」 だとしたら時間のたち方も一緒何だろ 「解った。あり…がとう」 今日がマリーの命日か 「そろそろお帰り頂いてもいいでしょうか?」 「解りました。帰ります。」 そしてベルはドアの前で何かを思い出した様に戻って来た 「そういえば、貴方の名前を聞いてないわ 名前は?」 「神山…鈴…だ」 「女の子みたいな名前ね」 「言うと…思ったよ」 「明日魔法の参考書を持ってきてあげる それじゃ」 それから二週間後俺は無事退院した
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