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春日井は、顔面から血を吹き出しながら、頭がはじけとぶようにして倒れた。
それを見た他の衛視たちは、息がつまった。
誰も口にはださないが、あの距離からなら、おそらく即死だろう。
そして、トラックの後部で展開していたコンテナが完全にひらくと、中から、半人半獣の姿をした怪物や、戦車を人型にしたようなロボット、フードをかぶったスタイルのいい女、表情のない不気味な少年など、7体の異様なクリーチャーたちの姿があらわれた。
すでに、許可を得た警察官がかけつけてきていて、トラックをとりまいていた。
警官たちは、銃を携行(けいこう)している。
悠然(ゆうぜん)と、運転席から出てきたメガネの男に向かって、警官たちは一斉に銃口を向けた。
「動くな! 動くと撃つぞ!」
すると、コンテナにいた、人型の戦車が前に進みでて、ガトリングガンになった両腕から、銃弾を乱射して、警察隊やほかの衛視らを、無残にも撃ち殺してしまった。
あたりは血の海となり、誰にも彼らをとめることはできなかった。
そして、メガネの男は、クリーチャーの一団をつれて、無礼なことに、天皇陛下がまねかれるときなど、特別なとき以外に開かれることがない、正面玄関の扉から、議事堂の広間へと入っていった。
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