私の親友は優しいです。

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親友から妊娠したことを聞いてから一週間後のことでした。 親友から電話で、おなかの子供の父親に会ってほしいと言ってきたので、私は彼氏に一緒に行こうと提案しました。 彼氏に親友の良さをわかってほしいと思っていました。 あと私は人見知りなので、少し緊張していたのもありました。 当日、私は親友に一週間ぶりに会える嬉しさと、親友の彼氏を紹介してもらえるという二重の嬉しさでドキドキしていました。 場所は喫茶店。 時間を過ぎても来ない親友。 彼氏は禁煙の店内から、外に停めた車にタバコを吸いに行きました。 私は2杯目のアールグレイティーを頼もうか迷っていると、私の後ろの入り口の方から親友のいつもの優しい声が聞こえました。 「遅れてゴメンね、まゆ」 私は久しぶりに会えた親友の声に満面の笑みで振り返りました。 「すみちゃん体調はど……え……?」 私は自分が青ざめていくのがわかりました。 「まゆ……?」 不思議そうに私の名前を呼んだのは、親友、ではなく、親友のおなかの子供の父親。 そこに立っているのは私の元カレでした。
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