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「こうちゃん……なんで……」
私は何が何だかわかりませんでした。
元カレと親友を交互に見て、よろけてしまいました。
どうして私の元カレが、親友のおなかの子供の父親としてここにいるのでしょう。
「こうちゃん……?
すみちゃんの彼氏が……こうちゃんなの?」
私は震える喉からしぼりだすように親友に訊きました。
「……」
親友は無表情のまま黙っていました。
元カレは今にも泣きそうな顔をして立ち尽くしていました。
それは最後に駅のホームで見た、あの日の元カレの顔のままでした。
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