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  まぁ、容姿とか顔で主人公気質とか脇役主人公擬きとか、そういった『肩書き』で有名人になった高校を卒業した後に、大学に行ったんだけれど。専門学校でも良かったんだけど、親が特に祖母の命令で行く事になってしまってね。有名大学より無名大学に試験受けに行った。だってさ、このまま『命令後』の事をスルーすると有名大学とか大学院とかに行く段取りになる気がしたから。こういう予感は、当たる。 無名大学に試験受けに行った事を報告したらば、祖母が舌打ちしたからね。どうやら、常連客に手筈を頼んだらしくて。コネでもなく、代理でもなく、裏口でもなく、『手筈』つまり有名大学に行かせるように精神的に追い込む『手回し』を頼んだらしくて。その手筈が不意に泡と化して消えた時の祖母は、悔しがってた。良心が痛むような仕草で。その仕草で、常連客に怒られたりしたけど。ぼくが歩む『道』だからね、仕方ない。 大学でも、主人公気質とか脇役主人公擬きとかの『肩書き』に捕らわれたくなくて。悩んだよ、勉強と同じ労力と時間を費(つい)やして。 その結果、判った事は主人公や脇役主人公は大概『協調性がない』んだって。協調性があるように見えるけれど。主人公気質とか脇役主人公擬きは『出る杭(くい)』側、モブキャラとかは『出る杭(くい)を打たれる』側。アンチ主人公側も『出る杭を打たれる』側だけど、火事場の何とかで『出る杭』側になる。ある意味目立つ人間こそが『主人公』側になり、確実に目立たない人間こそが『脇役』側になる。 舞台でも同じ。スポットライトを浴びてる人は『主人公』だったり『脇役主人公』だったり、スポットライトを浴びない人や小道具等は『モブキャラ』と言われるものだったり。ぼくは、大学で『モブキャラ』に徹底した。そして、ラッキーな事に無事に卒業出来た。  
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