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気づけば周りは血の海だった。
なぜ俺の手には生暖かい肉の塊がこびりついているのだろう。
そんな疑問が頭の中になかった。
どうしてこいつを殺したのかも疑問にも思わなかった。
「死んだか」
「素晴らしい、素晴らしいよ零、やはりお前は最強の兵器だ」
こいつが俺の主、楫山隼人(かじやまはやと)だ。
「黙れ、殺すぞ」
「ふははは、お前には俺を殺せんよ、お前らニンゲン達は主人を殺せないようプログラミングしてるからな」
こいつの言う通りこいつに
code programを発動させても発動しないし、それどころか自分の死ぬような痛みが身体中を襲いやがる。
「わかってる」
「さぁ零よ、これでphase firstをクリアしたな」
次もまた誰かを殺すのか。
「Mr.楫山、零様は疲れているので休息を…」
「ん?壱か、お前がそう言うなら仕方ない、零お前に3日の休息をやろう」
「わかった」
「私の意見を聞いてくれて感謝します」
「全く兵器の癖に休息が必要なんてふざけた奴らだ」
どうして壱は俺なんかを休ませようとするんだ?
俺達は兵器で人間じゃないんだから休息なんて必要ないのに。
「なぁ壱」
「零様、さぁお部屋に行きましょう、今ごゆっくりと休みまなければいけません」
「いや、俺は‥「い・い・で・す・よ・ね?」
壱は俺達コード ディールの中で一番感情がわかりやすいな。
これは怒ってるんだな。
「わかった、部屋に行く」
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