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俺は壱に連れられて3ヶ月振り位に部屋に帰ってきた。
「ここに入るのは久しぶりだな…にしても汚ねぇ部屋だ、埃まみれだ」
「そうですね、105日振りです、だから埃が溜まってるのは仕方ない事ですよ」
105日か俺にcode programが組み込まれてそんなたったか、3ヶ月もすりゃこんなに埃も溜まるか。
「あの、零様一ついいですか?」
「なんだよ」
「零様…は…人殺めて何も感じないんですか」
壱は何を言ってるんだ?
「俺達コード ディールは人を殺す為に作られたニンゲンだろ?殺すのに何も感じねぇよ」
「でも人を殺めてる時の零様は悲しそうなお顔をしています」
「んな訳ねぇだろ、俺は人を殺すのに悲しいなんて思った事はねぇ」
そうだ、俺は人間なんか殺しても何も感じない。
「壱は‥壱は人を殺したくありません」
やっぱり壱は変わってるな、俺達コード ディールは感情なんか殆ど無いのに壱は一番人間臭い。
「壱は壱の考えで動けばいいだろ」
壱は壱…か、俺達コード ディールに一番似合わない言葉だな。
「はい‥では失礼します」
壱は悲しいそうな顔して部屋からでていった。
「今は俺は何の為に生きてるんだろうな」
俺にcode programが組み込まれた時に殆どの記憶が抹消され多少の過去しか思い出せない。
「俺は何でcode programを欲しがったんだろうな」
そんな俺の呟きは埃まみれの汚い部屋に消え去った。
「寝るとするか」
そしてその数時間後に事件は起きた。
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