プロローグ

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「話しっていうのはね……突然だけど実はあたし、天使なの」  ――香山がそう俺に告げた。突拍子もない彼女の言葉に、俺は思わず 「は?」 といつもより一オクターブ低い声を出してしまった。  実は俺、恥ずかしながら『ひょっとしたら告白か!?』なんて甘い考えを抱いていた。  だがそんな妄想は脆くも崩れ去ってしまう。  ――でも、あの状況じゃ仕方ないだろ。
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