その後の200年(フェームとの別れ)

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シュヴィは頬を掻きながら 「…まぁ…な……少しくらいなら、泉の水と一緒に飲んでもレベルアップで済むが『神力』のみだと我には合わぬでな…何しろ粘着質だ…我の神力まで、こいつと同じになっては困る」 「……………『試した』のね?」 「そうだ…天使達の誕生に関係あるでな……試さねば、天使達の体を創り変えられぬ」 その言葉で何かあったと推察し、緋影は口を開きかけるが止めて、聞かない事にした 「『試して正解』だった?…2度としないでね…前にも言ったけど…貴方と『あの神』の神力の質は違う…」 自身の頭をシュヴィの胸に傾けて言うと、彼はその頭を撫で 「解っておる…第一やろうと思っても、もう水晶玉の中だ」 そう言って、水晶玉に指差した 緋影は少し笑い 「『これ』…いつ、持っていこうか?」 「…いつでも良い……お前に任す」 「うん…解った…………あ…そうだ…ヒースが結婚式を挙げた時、前国王の『ナキア』が面白い事を言ってたよ」 『面白い事』と聞いて、シュヴィは頭を傾げたが、その時はジェット達の傍に居たので、聞いてないと思い出し緋影に問うた 「…なんなのだ?…面白い事とは」
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