その後の200年(フェームとの別れ)

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シュヴィが頭を傾げ、先を促すが 「……どうした?……先を続けよ」 「はい…女性達の何人かが、身体的に障害を持ってる者 が居りまして……腕を切断した者や足を切断した者が」 『足を切断』と聞いて、シュヴィはその者が居た収容所の国名を問うと『ホワト』とセフィロスが言い、彼は合点がいったのか頷いた 「ご存知の方なんですか?」 「あぁ…緋影とスイーツ巡りをした時、そこで会った…足首に怪我をして、そこから壊死を起こしていてな……広がる前にと、緋影がその者の足を切断した…その後、我が治癒魔法で、体の中の黴菌を滅したが…名は知らぬな………何処の国に帰化したのだ?」 「『ロアル』です」 「ほぅ?…それはまた……『誰ぞの力』が働いたか?」 一瞬驚いて、口角を上げる 「仰る意味は解りますが、生憎そこまでの報告はされておりません…引き取り先はぁ………えっ?……」 セフィロスが書類を捲り、引き取り先を見て驚いた 「…世界神様…女性とラグーン一家の引き取り先が……ヒース=アルト=シェリーとなってます」 シュヴィの目が点になる 「……ヒースの屋敷は、訳有り者達の引き受け先か?」
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