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書き上げた後、読み直し確認して、焔の元へ転移で送った
暫くしてアレキスが目覚め、寝ぼけた眼で辺りを見回すと、シュヴィの執務室と判り、慌てて飛び起きるがソファーから落ちた
それを見ていたシュヴィは、笑いながら彼を起こし
「……お前……冥界の酒は初めてか?」
「あ…ありがとうございます……はい…私は、人間界のお酒しか知らなくて」
「使い魔契約した人間か…その契約者は酒飲みだったのか?」
アレキスは頷き
「…『あの人』は女性で大酒飲みで……酔ったところ等見た事はありません…私を喚んでは『親睦をはかる為』と言って、よくお酒飲みに付き合わされました」
少し赤みの残る顔に、はにかんだ様子で、彼は契約者との思い出を話す
「後にも先にも、契約したのはあの人だけです…以来、使い魔召喚には喚ばれてません」
「ふむ…お前と『魔力質』の合う者が現れておらぬ…と言う事か」
アレキスが頭を傾げて、シュヴィに聞くと彼は頷き
「…属性と魔力量で使い魔が決まるなら、どんな者でも喚ぶ事が出来るが、魔力質となると難しい…余程『質』が良く高い魔力でないと、高位の精霊・天使・魔族は喚べん」
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