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遠くで忙しく患者の対応をしているパティーを呼ぶ。 「パティー?パティー!ちょっと来てくれるかい?」 「はい。」 熱でうなされているマイクに氷枕を渡し、体温を下げるように努めるよう母親に言う。 「先生、…この子は、マイクは大丈夫なんですか?」 子を思うあまり流した涙によって顔をくしゃくしゃにしながらロイにしがみつく様に息子の安否を確認する。 ロイは正直わからなかった。 見たこともない症状に対して安易に心配要りません、等と言えるわけがない。 それは責任の所在を問われたくないだとか、名誉を汚さないためだとかそんな大それたことではない。 ただ一人の医師としてのプライドがそれを許さなかったのである。
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