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看護婦が患者の元へ走ると彼も動き出した。 ゴム手袋をはめながら独り言のように呟く。 「さぁ、パティー忙しくなるよ。」 彼の瞳は真剣みを帯びていたが口元はほくそ笑んでいた。 彼は素早い手つきで次々と患者を診てゆく。そして一人一人に熱中症対策など回避する術を丁寧に教えていった。 その間でも患者は途絶えることなく運ばれるがロイは、嫌な顔ひとつ見せずに診断する。 すると一人の患者の異変に気づいた。 この患者は黒いシミのようなものが皮膚の所々に出来ており、普通では考えられないほど体温が高かった。 彼はみたところ小学生ぐらいでシミなどできるような年代ではなかった。 「どうしました?」 ロイがその患者を診ながら付き添いの女性、母親らしきひとに問う。 彼女は患者、マイクに起きたことを涙ながらに話す。
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