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「じゃあ、次そっち」 「え」 「名前とか。年とか。あ、名前みゆっていうんやろ?スタンドで呼ばれてんの聞いた。」 「うん。山崎美有。高1。」 「2こ下か」 羽瑠はニコニコ顔のまま。 「あの、私、彼氏、おるから」 「…だから?」 羽瑠の表情は変わらない。 「だから、あの…ごめんなさい」 そこまで言うとニコニコから真顔に変わった。 「付き合ってる"だけ"やろ?」 頬杖をついて私をじっと見る。 「だけ…って」 半ば呆れた口調で返した。何を言い出すかと思ったら、だけって何? どういう意味? 「彼氏とか別に関係ない」 ストローを口にする直前そういい放ち、アイスコーヒーを飲んだ。 「意味わからんっ」 告白されてるはずの私なのに、なんか馬鹿にされてるような気がした。 関係ないってどういうこと?普通告られても彼氏おったら断るやろ?私なんか間違ったこと言った?!
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