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「あんたに関係なくても、私は彼氏がおるから無理って言ってるねん!」
むきになってしまった。もうちょっとでテーブルを叩きそうになった。それやのに、目の前の意味不明男は頬杖で、ストローをくわえたまま私を見つめる。
「もう話すことないから帰る」
そう言って私は立ち上がりファミレスを早足で出た。
あ、ドリンク代払うの忘れた…まぁいいや、あっちの都合で行ったんやし。
自転車を漕いでると1つ目の信号にひっかかった。
信号機を見つめてると、背後から原付の音。もしかして、と思ったけど目線は信号機から外さずにいた。
「ちょっと待ってや」
無視。
「おいてけぼりは酷いで」
無視無視。
「なぁ。みゆ」
無視無視無視。
てか、気安く呼ぶな。
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