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「無視?なぁーってば」
もう、早く青になって!
イライラがピークになったとき、やっと信号が変わった。よし、とばかりに自転車のペダルを漕ぐ。
私の横を付いてくる原付。
はっ!
このままやと家まで付いてくる!
キッ!と自転車を停めた。
原付も停まる。
「ついてこんといて」
「…お前、なんで怒ってんの?」
「なんでって、あんたが!」
「好きって言っただけでキレられるのって、おかしくない?」
「好きって…だいたいその好きってのが信用できひんの!私からしたら初対面やし!それに彼氏おるから無理って言ってんのに関係ないとか意味わからんこと言うし!」
一気にまくしたてた。
正直この状況と羽瑠という相手に困惑していた。
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