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「じゃあ、どうやったら信じてもらえる?」
原付に股がり上目遣いで聞いてくる。
「どうって…そんなん、わからん」
「好きになった時間が長かったら信じてもらえる?」
「そりゃ、それなら、気持ちは…」
「ふうん…」
羽瑠は視線を落として暫く沈黙したあと
「じゃ、さ。1年。1年後もっかい告りに来るわ。」
「…え?」
「そしたら信じてもらえるよな」
言葉に詰まってしまった。
1年後?
「なんとか言えよ」
「え…うん…」
それしか言えなかった。
「よし、決まり。じゃあ、またな」
そうして羽瑠は行ってしまった。
自信満々に。
次があるかどうかの心配なんかこれっぽっちもせずに。
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