その少女にご注意を

2/6
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
  どこの学校にも1人はいるであろう、大和撫子な女子が。 ______ただし、此処の学校はとんでもない大和撫子だった。 「あ、“黒雪姫”ちゃんだ!」 「おはよーっ、姫ちゃん!」 『………はよ』 名門(龍桜(リュウオウ)学園) お金持ちから庶民まで誰もが憧れる名門中の名門学園。初等部から大学部まであり、その実績は数知れず。特に音楽科と特進科の実績は計り知れないらしい。 「また人気だねぇ、小雪」 『…あんた生きてたの?』 「ひでぇ!昨日も会っただろ?」 『…記憶にないわ』 「…最近、小雪ちゃん冷たい」 顔文字にしたら“(´・ω・`)”だろう顔をしている“松野優亮(マツノヨウスケ)”は、泣き真似をしながら、小雪と呼んだ女の子の隣を歩いた。 そして、この小雪と呼ばれた女の子。 学園からは“黒雪姫”と呼ばれる音楽科のフルート担当であり、軽音部ベーシストでもある“紫乃宮小雪(シジミヤコユキ)”である。  
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!