-進路は東-

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「こらこら雛。お客人に無礼だぞ」 「はい、兄様」 雛は鎌を閉まって後ずさりした。 「え!兄様ってことは!」 「そうわしの妹、雛(ひな)と申します」 「それはそれは心強い」 「玄戒殿、この者に全て申し付けください」 「ありがとうございます」 玄戒は頭を下げて雛の顔を見ていた。 「まぁ兄の口から言うても変だが美人であろう?」 「はっ!さように…。」 玄戒は改めて雛を見て頬を紅く染めた。 ☆
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