-進路は東-
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雛は二歳になるかならない頃、山治の親に拾われた娘であった。 道端に粗末な布で繰るんで置いてあった為不憫に思い連れて来られた。 その子の懐に和紙で作った雛人形があり、そこから名前を『雛』とした。 親は山治と雛を兄妹同然に育て上げたのである。本人達は知る予知もあらず。 雛は人にない第七感を持ち合わせているのであった。 ☆☆☆
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