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伏見が中が思ったより普通の部屋で安心しかけ時
ドアノブが「ガチャ」と音をたて、回った。
敏感になっているためか伏見はその僅かな音に心臓が高鳴った。
ドアが開かれたその隙間から見えたのは黒髪に短髪の男。
男は口にタバコを咥え、鋭く細い目がこちらを見る。
「御宅ら、さっきごちゃごちゃ言ってた人たちか。いやーよろしくたのんますわ」
気の抜けた軽い口調で伏見の緊張が緩和された。
それとは裏腹に神谷の目に力が入る。
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