第一話

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それから僕は一時間位眠っていた。 起こされたきっかけはコロネの声だった。 「ねぇ、透真君。起きてよ。私、透真君がここに戻ってきた目的を伝えなくちゃいけないんだけど…」 そういえばさっきもそんな事を言っていた。そろそろ真面目に聴こう。 「…手短によろしく」 が、眠気に勝つのが苦手な僕は適当に返してしまった。 そして夢うつつになりかけていた僕をコロネは… 「じゃあ言うけど、透真君が巻き戻された目的は…」 一瞬で… 「透真君が生前好きだった子に好きだって伝えることよ。」 現実に叩き落とした。
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