第一話

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「死んだんだ…」 意識の途絶えようから、自分が死んだと言うことが分かってはいた。 だけどいざ知らされるとどうしたら良いのか分からなかった。 大体… 「じゃあ何で僕は今ここにいるんだ?」 死後は天国か地獄に行くのが普通だと思っていた。 大体死後の行き先は他説もある事を今は考える気にはなれない。 「じゃあ順を追って説明するね。」 妖精らしき生き物は再び浮かび上がった。 落ち着かない妖精だなぁ。 「落ち着かないんじゃなくて、色んな事がしてみたいだけなの!」 どうもこの妖精は僕の心がけ読めるらしい。 あまり余計な事を考えるのは止しておこう。 例えば…いや、妖精がこっちを見ているから止めておこう。 「コロネ!」 「…へ?」 「私の名前!」 「…はぁ…」 「妖精妖精って聞いてて悲しくなるの!私にはコロネって名前があるんだから。」 「…じゃあコロネで」 厄介者だな、なんてこれっぽっちも思ってない。思ってないから。だから睨まないでくれ。
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