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ザァァ… コツンコツンコツン 夜中の12時大粒の雨が降り続く中 傘もささず、ずぶ濡れの女は 海沿いの堤防を歩く ヒールを脱ぎ捨て砂浜におりたち ふと立ち止まり波にに足をひたす 堪えていた涙が溢れだす 空を見上げ、雨が涙と混ざり 波に紛れる 自然と一体化したような感覚 なにかが流れる気がした パシャ そんのとき 雨でも涙でも波でもない 音がした…
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