休日

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妹……何と言えばいいのか…… 「親戚の娘さんでな、色々あってウチで預かることになったんだ。 今度から中学校にも通う予定なんだけど……」 「どこ中!?」 「ド、ドコチュー?」 帯電するネズミかなにかか? 俺が混乱していると御夜が代わりに答えた。 「聖マリエッタ中学校、って場所なんだけど……」 「私たちの中学校だぁ!!」 「え、そうなの?」 「そう、だよ。」 「これからよろしくな!!」 うんうん、友人ができて何よりだ。 「さて、そろそろ帰るか?」 「あ、はい!道矢お兄さん。 それじゃ、また。」 「うん!じゃあね!」 俺と御夜は中学生組と別れて帰路についたのだった。 「今日はなんか疲れたなー。」 「そ、そうだね。」 本当に疲れた。 五色タイツに黒タイツ、コスプレ中学生に黒ゴーレム、エロ河童にド変態……非常に忙しかったよ今日は。 「……マスクドライダー……。」 「んぁ?」 「うぅん!何でもないよ!!」 「?…そうか。」 今日は疲れたし夕飯は簡単なもので済ませようかな…… 「あ、そうだ御夜。 明日からお前学校だからな?」 「ぽゃ!?」 「済まん済まん、言い忘れてた。 もう郵送で道具類一式も届いてるはずだし。」 「はぇ……」 いきなり過ぎたかな、御夜がぽかんとしたままフリーズした。
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