5892人が本棚に入れています
本棚に追加
/245ページ
「ふぅむ……」
御夜が聖マリエッタ中学校に行って現在十時半。
いつもならアクルトなり正義製菓なりに出社してる時間帯なんだが……今朝両社から今日は臨時で休みとの連絡を受けヒマになってしまったのだ。
「休めと言われてもマスクドライダーになると体は絶好調になるからなぁ……」
とりあえずアインシュタイン達にご飯はあげたし自分自身朝食も済ませた。
「ヒマだ……ヒマだヒマだヒマだぁぁ!!」
何か仕事してないと落ち着かん!!
しかしここで今新しいバイトを入れると二つのバイトに支障が出るからな……
「あ、そうだ。」
そう言えばここらへんに……えーと……リストランテマッソーの割引券……これ違うわ、そう、これこれ。
「アッテイラム物産内職の紹介。」
なんか丸い板に文字を刻んだ小物を作る内職なんだよな、これ。
これ百個作るだけで給金1万はすごいよな。
「これなら仕事に支障も出ることなくヒマを潰せるな。」
さーて、電話電話っと。
あ、そう言えばアッテイラムってアルファベットにして逆さ読みすると
ATTEIRAM
MARIETTA
マリエッタじゃん、凄い偶然だなー。
「名前もそれっぽいし実は魔法使い育成学園だったりして。」
そりゃ無いな。
最近現実離れした物を見過ぎたせいで頭がメルヘンになってるかもなー。
「あっはっは。」
俺は電話をかけたのだった。
「はい、では素材が届き次第作業を開始し、同梱した箱に詰めて記入された住所へ郵送してください。
はい、それではよろしくお願いします。」
ガチャ。
「校長、新しい【マギ・アイテム】を生産してくださる方から電話が来ました。」
「うむ、そうか。
しかしこのシステムはいいものだな。
世の魔力を僅かに持つ者のみにしか見えないチラシを流布させることで魔力が無ければ作れないマギ・アイテムを制作してもらう。」
「おかげでこちらの効率も良くなりますからね。
それよりも校長、本日は二人転校生が来たわけですが。」
「確か阿部 清彦(あべの きよひこ)君と黄盾 御夜さんだったね。
二人の適性は?」
「それが……」
最初のコメントを投稿しよう!