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『それにそれに…!まさかの一つ屋根の下なんて!羨ましすぎるっ!!!』
『!?』
その瞬間吐血した。…鼻から。
閑静な住宅街の中。
道行く人が、鼻血を垂らす美男子に度肝を抜かれている。
『渡宮くんっ、ちょっと落ち着いてっ』
わたわたとそれを宥めるが、金持ちとはやはり変人か。
全くもって、気にしていない。
『それでだ、灰音さん』
気付けばキュッ、っと。
彼に手を握られた。
『僕とアドレス交換しよう!それでツカサくんのプライベート写真を転送してくれっ!』
『…………、』
金持ちは変人を通り越して変態なのだと、あたしはこの時深く理解した。
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