Story7.灰音りかの苦悩

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顔の前、指を指されて目が寄った。 『…はい?』 『あの二人以外、誰もツカサくんには近寄れないのに、どうして君みたいな低俗民が彼のそばにいられるんだ!』 『………』 なんとも酷い言われようだ。 あたしはこの人に、味噌汁を作ってほしいとプロポーズされるシーンまで想像したというのに。 げっそりと見つめる。 彼がどんどん、自分の世界に入っていく。
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