Story7.灰音りかの苦悩

17/27
前へ
/1021ページ
次へ
「ほら嘘じゃなかったでしょ!」 携帯をしまいながら、鼻高々主張する。 奴は、あたしが嘘をついていると決め込んでいたようで、自分が間違っていたことがそんなにショックだったのか、その場で固まっていた。 「部員は確かに二人しかいないけど、あたしはちゃんと毎日書を嗜んで…、」 る。 と、言おうとした時には腕を掴まれていた。 目の前に、目の据わった御曹司。 「副部長って男?お前いつも男と部室に二人っきりでいるわけ?」 ――――へ? 予想もしなかった対応に、あたしの脳は瞬時にフリーズした。
/1021ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3923人が本棚に入れています
本棚に追加