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数秒のラグを越えて、あたしはしどろもどろに反論した。
「いや、確かに二人っきりだけど、あんたが思ってるようなことは一切ないし。…てか、あんたが思ってることって何!? どっちにしろ、佐々野くんはあんたとは違うし!」
「…へー、佐々野っていうんだ」
「は?」
「佐々野、ね」
「ちょっ、今の聞き捨てならない!あんた変なことしないでしょうね!」
「変なことってたとえばなんだよ」
「佐々野くんの家族、…潰す、とか」
自分で言って青くなった。
「てゆーか、あんたちょっとおかしいよ!別にいいじゃん、あたしが部室に男子と二人っきりでも!何か問題ある!?」
腰に手を当てて開き直った。
今日のこいつ、いったいなんなの!?
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