Story7.灰音りかの苦悩

21/27
前へ
/1021ページ
次へ
奴が首を傾けた。 あたしはギュッと目を瞑った。 触れる? 触れる!? 触れる!! 嘘でしょ。 こいつ、もしかして。 麻友の言うとおり本当にあたしのこと…っ!? 「ぶはっ!!!」 「―――!」 覚悟を決めた、瞬間。 奴が大きく噴き出した。 「あははははははっ!マジサイコー!!」 「………っ!」 お腹を抱えて笑い出した奴に、心から殺意を抱いた。
/1021ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3922人が本棚に入れています
本棚に追加