歌語り

少女の章

「な…何をするのですか？」

少女は怯えながら向かってきたメイドに問いかけました。

しかしメイドは答えずに小さく、ご主人様も物好きね…、と呟いただけ。

少女が着させられたのは、周りの人達とちょっと違った服でした。

スリットが入った、結構きわどい服。

少女は顔を赤らめました。

周りを見渡すと、メイド服を着させられた人と少女と同じ様な服を着させられた人に分かれていたのです。

少女は首を傾げました。

(どうして…？)

奴隷たちが着替え終わったのを見計らった気の強そうな女性は、メイドに小さく頷きました。

すると、メイドの中で一番偉そうな人が号令を出したのです。