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「今からこの箱の中身を取っていただきます。」
ずいっと出したのは箱。
中には多分、奴隷たち人数分の折り畳まれた紙、籤だ。
奴隷たちは次々と籤を取りました。
少女が取った紙には……十字架。
十字架が書かれていました。
「この紙に書かれた模様で、あなた方の名前と順番を決めます。」
メイド長は凛とした声で、では前から順に模様をどうぞ、と、言いました。
1人、また1人と模様を言っていき、そのたびにメイド長は、
「剣…そうですね、あなたは今から『ソロネ』です。あなたは瞳…なら『クラマ』がいいでしょう。」
と、1人1人に名前を与えています。
名前を付けられたら奴隷たちは、先ほど取った紙を箱に戻しました。
ついに少女の番になり、十字架……です、と少女は小さく答えました。
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