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遂に、その時が来た。
アリスは、メイドの後ろをちょこちょこと、必死について行くとメイドは大きな扉の前に止まりました。
メイドはアリスを見て、少し悲しそうな顔をした後、旦那様入ります、と、ドアをノックしたのでした。
ドアを開けると、とてもふてぶてしく、相変わらず宝石がゴテゴテ付いたとても醜い男…この豪邸の主人が座っていました。
アリスは一瞬顔を歪めましたが、それを見て主人はニヤリと気持ちの悪い笑顔をアリスに向けたのです。
(気持ち……悪い。)
「さて、では旦那様にお飲み物を。」
メイドは不快な顔をしているアリスに命令しました。
アリスは、ワインのボトルを手に……
ワインのボトル。
アリスは、このボトルでこの男の頭を殴ってやろうと思いましたが、今の自分にはそんな勇気は無いと思い止めました。
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