0人が本棚に入れています
本棚に追加
アリスがグラスにワインを注ごうとした途端、手の動きが止まりました。
主人に手を掴まれてしまったのです。
アリスは動揺し、一緒に来たメイドの方を向きました。
しかし、そこにはメイドはいません。
「メイドはもう居やしないよ。儂が表へ出させた。
数刻は戻ってこないよ。」
アリスは金縛りに合ったように動かなくなりました。
脚がガクガクし、力が入りません。
「待っていたよ、アリス。」
アリスの目から涙が零れました。
最初のコメントを投稿しよう!