終焉の章

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血に染まった少年は、偉そうな女性の前に立ちました。 剣の先を首もとにあて、質問をします。 「俺と同じ様な少女はどこだ。」 低く、ドスの利いた声でした。 あっち…です。と震えながら指を指す女性の首を落とし、走り出しました。 広間を抜け、 ベッドとソファーだけの部屋を抜け、 少年は大きな扉の前に立ちました。 コンコン ノックをすると、何も知らない醜い男が顔を出しました。 血に染まる少年の姿を見た男は部屋の隅まで後退りをしました。 歩いて追いかけると目線の端に、乱れた服を着、精気の無い眼をした少女がベッドに座っています。
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