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特にふくたろうが気になったのは、
「連盟が吹っ飛びかねない」
という話でした。
入るべき“連盟”が無くなってしまったら、それこそ“球団”どころではありません。
しかし、渉外担当者の一人は、
「むしろ、連盟が吹っ飛んだ方が、ウチにはチャンスかもしれない」
と言ったのです。
彼がいうには、
「今の連盟が徐々に拡大するのを待つよりも、いっそ真っ二つに分立して、それぞれの新連盟が加盟球団集めをするような状況になれば、ウチが潜り込む機会もできる」
ということらしいのです。
漁に出る船が二艘になれば、それだけ乗組員も必要になる、ということかな、とふくたろうは思いました。
しかし、片方が泥舟という可能性も出てきてしまうのでは、とも思いました。
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