ふくたろう

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むかしむかし。 この国で大きな戦争が終わってまもなくの頃。 西の方のとある港町に“ふくたろう”と呼ばれる若者がおりました。 ふくたろうはこの町の特産である“ふく”が大好きで、子供の頃から“ふく”のことばかり考えてきました。 「大きくなったら、町一番の“ふく”漁師である父親の跡を継いで、立派な“ふく”漁師になる」 ――ふくたろうはそう夢見ていました。
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