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そして、その知らせは、すぐに中江オーナーの耳にも入りました。
「なんてことだ! あの3人は、ウチの新球団でも主力たりえる選手だったのに!」
中江オーナーは、社員全員の前でそう怒鳴りました。
そして、こう続けました。
「もう躊躇している時ではない! ウチはセ・リーグに加盟する! 盗人球団のいる連盟に入れるか!」
こうして、京洋水産の新球団は、セ・リーグへの加盟を決めたのでした。
季節は、既に冬になっていました。
その後、京洋水産は引き抜かれた仕返しとばかりに、主にパ・リーグへの加盟を決めた球団から選手を引き抜き、来年の開幕に向けて戦力を揃えて行きました。
本拠地となる野球場は、来年開場する市営球場が使えることになりました。
そんな京洋水産の新球団で、まだ決まっていないことがありました。
それは、球団の名前でした。
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