開幕

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翌日。 この日の市営球場での第一試合は京竹対神名。 この試合ではセ・リーグ初のホームランが飛び出し、球場の興奮は最高潮に達しました。 そんな盛り上がりのなか、続く第二試合。 「地元・京洋にもホームランを! 勝利を!」 そんなスタンドに後押しされるように、京洋ナインは連勝を狙い、意気が上がっていました。 しかし、京洋の相手は昨日とは異なり、既存球団の京神――大阪トライアンフ。 開幕前に大量引き抜きの被害に遭ったとはいえ、そこは戦前からの名門球団。 さらに、主砲・藤浦も健在でした。 試合は 京洋 4―12 京神 ――京洋の大敗でした。 そしてここから、京洋パファーの、苦難に満ちた歴史が始まったのです。
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