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それから数ヶ月経ち、季節は夏になりました。
「――東京・後楽園球場よりお送りしております、金鵄対京洋の一戦ですが、九回の表、京洋の攻撃中。ツーアウトランナーなし。四番・仲嶋、最後のバッターとなってしまうのか? ピッチャー大伴、第一球を投げました!
――ああっと? 仲嶋、打ち上げてしまった! ピッチャー大伴、両手を広げて落下点に入り、捕りました! 試合終了! 金鵄、勝ちました! 首位京竹に食らいつきます! 対する京洋は連敗で五位転落!」
ラジオから聴こえて来るのは、京洋の敗戦の様子。
夏場を迎え、京洋は苦しい戦いを強いられていました。
長丁場のペナントレース。
新興球団である京洋パファーは、既存球団に比して、選手層の薄さが問題となっていました。
それでも何とか、セ・リーグの新興球団四球団の中で最上位である五位につけていました。
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