憧れの日常

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「……はっ?」 そこに広がる光景に俺は口をあんぐり開けた。 部屋の壁に隙間なく設置された本棚に並べられたマンガ本とDVD。 大画面のテレビは絶えず変わる画像を映し、真横の棚にはこれまたたくさんのゲームソフト。 そしてテレビに向かい会う、赤毛…… 「あーーーーー!!!」 「……!? っ! おまっ」 「それ、俺がやりたかったゲーム!! 」 「部屋には入るなって、」 「すげー! レベル99とか! 俺全然進まねーのにー。これどこだ? こんな場面あるのか? かっけー!」 「……………」 思いがけないゲームとの出会いに、おれはいつになく興奮した。
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