憧れの日常

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だから、こっちを見てパクパク口を動かしながら赤くなっている夏木に詰め寄った。 ていうか、何故か分厚い眼鏡をかけてるから、目付きの鋭さが緩和されている…… 「なあ、このゲームとか全部夏木の? もしかしてやり込んでる? 俺がやりたい奴とかめっちゃあんだけど! 俺、学園に何も持って来てないんだよ。だから、俺にもやらせてくれねぇ? てか、上手そうだし、教えて!」 さっきとは逆に、俺から顔が触れそうな程近づいて笑顔で言い切った。 お願いする態度じゃないかもしれないが、興奮していた俺はそんなこと気にしなかった。
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