女の子と男の子

２

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とにかく、私は昼寝をする。
家の外には極力出ない。
だから、休みの間に知り合いと外で会うことは、まずない。

…と思ってたんだけど。
私は、会ってしまった。
知り合いに。
しかも、今一番会いたくない知り合い。

夏休みに入って一週間後の夕方。
私は、近くのコンビニに向かっていた。
お菓子と消しゴムを買うためだ。
お菓子は私のもので、消しゴムは姉。
無理やり押しつけられたのだ。
まあ、断る理由もなかったから、引き受けたけど。
午前中にぐっすり眠ったから、まあいいかな、とも思った。

物凄く暑い日だった。
溶けそうだ。
冷たいものが食べたいけど、私はアイスを食べるのが下手だ。
というか、遅い。
ドロドロに溶かして手をベタベタにするのがオチだ。

テキトーなスナック菓子と炭酸ジュースでも買うか。
姉の消しゴムを一番安い物にすれば、ジュースの一本くらい買えるだろう。
無くしたフリしてレシートを捨てちゃえば、バレない。
だいたい、消しゴムを買わせるのに500円を渡す姉が悪いのだ。